セラピスト・治療家・施術未経験者の方は甲地直矢の指圧(揉みほぐし)セミナー

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ガチガチな肩甲挙筋を緩める指圧マッサージ施術法(セラピスト向け)

肩甲挙筋をほぐせる指圧マッサージ施術法の全体像

普段施術をおこなうセラピストの皆さんが

お客さんの「慢性的な肩こりが取れない」「首から肩にかけて鉄板のよう」という訴えにどう応えていますか。


その原因の一つになりやすいのが、ガチガチに固まった肩甲挙筋。

肩甲挙筋は、表面から触れにくく、一般的なほぐし方ではなかなか緩まない筋肉。
だからこそ、解剖を踏まえた正確な触診と、ピンポイントで届く指圧マッサージの施術法が重要になるんです。

本記事では、肩甲挙筋の見つけ方から、安全かつ効果的な緩め方までを、

現場で即使える手順で解説していきます。

セラピストが肩こりに対して指圧やマッサージを行う際は、

肩甲挙筋の解剖を理解しながら施術を組み立てることがなかなかほぐれないという肩甲挙筋が

ほぐせるようになる超重要なポイントなんですね。

肩甲挙筋が肩こりに関与する理由

肩甲挙筋は、頚椎の横突起から肩甲骨上角へと走行し、

肩甲骨を持ち上げる働きを持つ筋肉です。

デスクワークやスマホ操作などで肩甲骨周囲筋が固まると、

肩甲挙筋は常に伸ばされながら働き続け、結果疲労でコリが生じてきます。

その結果、頚部から肩上部にかけての鈍い肩こりや、

首を回したときのつっぱり感、片頭痛様の症状につながることがあります。

肩甲挙筋のほぐしかたを理解することは、慢性肩こり施術の精度を高めるうえで欠かせません。

肩甲挙筋の位置と触り分けのポイント

肩甲挙筋の解剖としては、

C1〜C4の横突起から肩甲骨上角・内側縁上部へと斜め下外側に走行します。

触診では、まず肩甲骨上角を見つけ、その少し内上方に向かって索状の筋をたどると捉えやすくなります。

  • 首を軽く回旋(横を向く)・側屈(顔を倒す)させる
  • 肩甲骨上角に触れて筋肉の存在を確認する
  • 肩甲骨上角から斜め上に筋肉をたどって、存在を確認する

この触り分けが、指圧でピンポイントに圧を届ける基礎になります。

安全に施術するための注意点

肩甲挙筋周囲には、椎骨動脈と言われる血管や神経叢(神経が集まっているところ)

など重要な構造が存在するため、

セラピストは圧の強さを痛気持ちいい範囲内での施術法を徹底する必要があります。

また、骨の圧迫感やしびれが出る場合は、その場で圧を緩めるか中止します。

頚椎症や脳血管疾患リスクが高いお客さんへの施術には、より慎重な判断が求められます。

指圧マッサージの基本的な圧の方向

  • 肩甲挙筋に対する指圧では、圧の方向は斜め下です。
  • 肩甲骨上角を1点目にして2点目、斜め上に拇指1本分上がった位置も押すポイントです。

圧のベクトルを安定させるためには、指の力ではなく、体重移動を利用すること。

圧の方向やポイントを動画にして解説しております。

こちら⇒ https://youtu.be/sjG8JMWzr_E?si=pWDdOfkdN7PvOWU8

肩こりのタイプ別に見る筋緊張の特徴

肩こりといっても、筋の緊張パターンは人によって異なるということを理解してください。

今目の前にいるお客さんはどの筋肉が特に疲労でかたまっているのか?

肩甲挙筋に集中するタイプもあれば、僧帽筋や胸郭まわり(肋骨まわりのこと)との連動が強いタイプもあるんです。

施術法を選ぶうえで、どの部位が主たる過緊張源になっているかをセラピストの方は予想して施術に入るんです。

以下は重要なので分かりやすく図にしました。

肩こりタイプ主な筋緊張部位施術のポイント
肩甲挙筋が凝り過ぎている場合肩甲骨上角〜頚部外側をほぐす局所指圧を重点的に+ストレッチを併用する施術
僧帽筋が凝り過ぎている場合首肩、棘上筋、三角筋肩上〜左右肩甲間部をほぐす手掌圧で始め拇指圧、拇指揉捏を繰り返した施術
前方巻き肩型(猫背の方)・菱形筋・小胸筋・斜角筋・胸鎖乳突筋・鎖骨下筋・大胸筋をほぐす身体の前面の施術を多めに、肩甲骨の動きを良くする施術

肩甲挙筋の凝りを正確に捉えるためのポイント

肩甲挙筋の指圧マッサージを的確に行うには、

まず凝りを正確に捉えて圧を入れていくこと。これが基本です。

肩甲骨上角を触ってみてください。肩甲骨の上の角です。

そこから内側縁上部を触ってください。そこが肩甲挙筋の付着部分です。

肩甲骨の上の角から内側縁、拇指の第1関節分です。その間を拇指圧でほぐすんですね。

先ずはここを、お客様の体系関係なく触れられることが第1歩です。

できそうですよね。

圧痛と可動域からみる評価方法

次も大事な項目になります。

肩甲挙筋の凝りの強さは、圧をいれたときの痛み度合い(圧痛)と

可動域(ROMという)の両面から確認をすると凝りの度合いが確認しやすいのをご存知でしょうか?

以下、図にしてまとめてみたので施術での参考にしてみてください。

評価項目方法所見の意味
肩甲骨上角に圧痛がある場合肩甲骨上角〜僧帽筋の首に近いところを指圧して緩める肩甲挙筋の疲労と左右の肩甲骨の位置がずれている
頚部側屈で反対側の肩が違和感出る場合左右に倒して可動域を確認肩甲挙筋・僧帽筋が硬結している
肩甲骨挙上したときに首肩に違和感「肩をすくめる」動作を観察してみる肩甲挙筋の左右どちらかがとても疲労して首肩の違和感の原因となっている

僧帽筋や他筋との違いの見極め

僧帽筋は肩全体に不快感を出す症状に対し、肩甲挙筋は肩をすくめる動きで特に首肩の違和感が顕著になる。

もっと簡単に言うと、僧帽筋硬結由来の肩こりは何をしていても肩こりの症状が出る感じの時。

肩甲挙筋由来の肩こりは、ある特定のポイントを押したときの圧痛や、ある特定の動きをした時に明確に首肩に違和感が出る。

肩甲挙筋特有の「肩甲骨上角」を捉えられるかどうかが、指圧精度を高めるカギです。

肩甲挙筋の肩こりをほぐすための実践的な指圧法

うつ伏せ位での肩甲挙筋への指圧手順

うつ伏せでは、お客さんの肩の横に立ちます。

これが体重を乗せやすいポジション。

順番は拇指圧、揉捏、揉捏の順番。

肩甲骨上角を母指でとらえ、他の指で支えつつ、

斜め下に向かって圧を「じわっと」入れ、3カウント数えます。

そしてゆっくりと抜く。

3〜5回繰り返します。

その後、肩甲骨上角から頚椎方向へ拇指の第一関節分ずらして圧を動揺に入れます。

座位で行う簡便な指圧マッサージ法

座位での施術は、スペースが限られる場面や短時間ケアに適しています。

椅子座位で前腕を台や膝に預けてもらい、上半身を前に倒してリラックスさせます。

セラピストはやや斜め後方に立ち、

片手で肩前方を支えつつ、

反対の母指で肩甲骨上角〜頚部外側を指圧します。

  • 手掌で僧帽筋上部を軽くさする軽擦法
  • 肩甲骨上角への「じわっと」した拇指圧で緩める
  • 肩甲骨から首に向けた拇指圧を繰り返す
  • 最後に肩回しや首の軽い可動域を出せたら仕上げの施術です。

肩甲挙筋と頸部筋との連動を使った指圧マッサージ法

肩甲挙筋だけでなく、その周囲筋とのバランスを整えることで、

肩甲挙筋が早く緩むケースが多いのでご紹介しますね。

肩甲挙筋は、上部僧帽筋、斜角筋群、胸鎖乳突筋、小胸筋に連動してます。

左右の肩甲骨の位置がずれている場合、

小胸筋や前鋸筋が凝り固まっている場合が多く、

肩甲挙筋だけをほぐしてもすぐに元に戻りがちです。

以下、連動する筋肉の働きを図にしてみたので参考にしてみてください。

関連筋役割アプローチの要点
僧帽筋上部肩の挙上・顔を天井に向く働き他指圧、マッサージ、ストレッチ
斜角筋群頚部側屈・呼吸補助の働き超重要筋・指圧とマッサージ、ストレッチ
小胸筋肩甲骨の前傾・下制の働き仰向けで指圧マッサージ

セルフケアとして教えるストレッチ

施術効果を持続させるためには、

お客さん自身が行える肩甲挙筋ストレッチを伝えることもいいかもしれません。

  • 片手で椅子の座面をつかみ、反対側に首を倒してやや前にうなずくストレッチ
  • 両手を頭の後ろに添え、軽く前に倒しながら肩を下げるストレッチ
  • 壁に手をついて胸を開き、同時に首を反対側に倒す連動ストレッチ

ストレッチは「痛い手前」で止め、呼吸を止めずに20〜30秒キープするよう指導します。

肩こりに特化した指圧マッサージ施術をリピートにつなげる工夫

リラクゼーションの場合、肩こりの指圧マッサージ施術をリピートにつなげるには、

お客さんが施術を受けて満足するかどうか。満足度優先です。

満足度というのは、お客さん個人の評価なのでマニュアルはありません。

何が満足するのかは人それぞれ。

ただ1つ言えるのは「辛い所を揉んでもらった」という意識をもってもらうことですよね。

そのうえで「ほぐせるレベル」が2番目にくるということです。

今回はセラピスト向けに、

肩甲挙筋を緩める指圧マッサージの考え方と手順を整理しました。

肩こりの根本要因になりやすい肩甲挙筋を的確にほぐすことで、

首・肩の可動域が広がり、肩こりが解消され姿勢の改善も期待できます。

圧の方向、角度、体重の乗せ方を守ることで、

深部までしっかり緩めることが可能になります。

肩甲挙筋のポイントの探し方や、他筋との連動を踏まえた指圧・マッサージの流れも、

施術効果を高める重要な要素です。

日々の施術で本記事の内容を意識的に繰り返すことで、

肩こりに強いセラピストとしての技術もう1ランク上がったら甲地はとても嬉しいです。

お互い頑張りましょうね。

甲地直矢
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