肩こり施術には絶対!天柱穴の正確な施術法(セラピスト向け)
指圧セミナーを主催させて頂いております甲地直矢です。
指圧(揉みほぐし)施術をおこなっていると、お客さんの主訴はほとんど肩こりですよね?
その場でお客さん、ラクにするために施術をしているわけですが、良い結果が出るときもあるし
良い結果がでないときもある。特に良い結果が出ない時。天柱穴をほぐしてみてください。
甲地、斜角筋と同じくらい今回のテーマ、天柱穴にうるさいです(^^)
だってこの天柱穴を極めると1回の施術で肩こりや首凝り、頭痛に良い結果をもたらすからです。
天柱穴は、首周りの筋緊張だけでなく、自律神経の状態にも影響しやすいポイントだからこそ、
正確な位置取りと安全な指圧の技術が絶対に必須なんです。
本記事では、天柱穴の基本的位置と解剖学的な目安から、触察のステップ、押し方の基本圧と方向、
施術体勢や支持手の使い方までを詳しく書いてみるので今一度最後まで読んでみて見直してみてください。
さらに、お客さんの反応を手がかりに圧の強さを見極め、
施術で良い結果につなげるための評価ポイントや症状別の施術法も具体的に解説していきます。
天柱穴の触察法と捉え方
天柱穴は、肩こりや首凝り、頭痛のケアにとても役立つ重要なツボです。
けれど、解剖学的な位置があいまいなままだと、指圧施術で良い結果を出しにくくなります。
ここでは、初心者のセラピストさんでも触察しやすい目安と、押し方の方向・圧の強さを整理し、
安心してお客さんに施術できるように、段階的な施術法を解説していきます。
天柱穴の基本的位置と解剖学的な目安
天柱穴は、後頭骨のすぐ下、首の後ろ側にあるツボで、左右に1つずつ存在します。
解剖学的には、後頭骨外側部と第2頸椎(C2)周囲、僧帽筋と胸鎖乳突筋の境目あたりに位置し、
頭板状筋や半棘筋など、首の深層筋が集まるポイントです。
後頭骨の下縁(外後頭稜の両側)を指でなぞり、首へ降りていくと、ふっと指が入り込む小さなくぼみがあります。
この「骨の端」と「筋のくぼみ」が重なるところが、天柱穴を見つけるうえでの一番わかりやすい目安になります。

天柱穴の触察法のステップ
天柱穴を確実に触察するには、順番を決めて毎回同じように探すことが正確に捉えられるコツになるんですね。
なんとなく触るのではなく、「骨→くぼみ→筋の張り」の3ステップで確認することで、
肩こりや首凝りの強いお客さんにも迷いなくアプローチできます。
以下の流れを、施術法のルーティンとして覚えておくと安心です。
- ① お客さんをうつ伏せか座位にし、頭をリラックスさせる。
- ② 後頭骨の下縁を両母指でなぞり、骨の終わりを確認する。
- ③ 骨の端から首側へ数ミリ〜1cmほど下がり、指先が入り込むくぼみを探す。
- ④ そのくぼみの内側・外側で、筋の張りや圧痛が一番強いポイントを探る。
- ⑤ 左右差(硬さ・痛み)を確認し、より反応の強い方を優先して施術する。
肩こりには天柱穴が大事な理由
肩こりが強いお客さんの多くは、実は首の付け根から後頭部にかけての筋肉がガチガチに固まっています。
天柱穴周囲には、僧帽筋上部線維、頭板状筋、半棘筋など、肩こりと関係が深い筋が集中しており、
ここを緩めることで首〜肩全体の血流が改善しやすくなります。
さらに、天柱穴は自律神経や頭痛とも関係が深いとされ、ここを適切な圧の入れ方で指圧すると、
肩こりだけでなく、首凝りや目の疲れ、睡眠の質の改善につながることも少なくありません。
単に「首の後ろのツボ」ではなく、肩こりの根本にアプローチできる重要な中継点として捉えておくと、
施術で良い結果を出しやすくなります。
天柱穴の押し方の基本圧と方向
天柱穴はデリケートな部位なので、「方向」と「深さ」を丁寧にコントロールすることが施術で良い結果を出すやり方。
真下に強く押し込むのではなく、後頭骨の縁に指を引っかけるようにして
「少し頭側・やや内側」へ圧を送るイメージを持つと、安全かつ効果的です。
圧の入れ方の基本を、目安として表にまとめます。
| 項目 | 目安・ポイント |
|---|---|
| 使用する拇指 | 左天柱穴は右拇指。右天柱穴は左拇指。 |
| 圧の方向 | 斜め上。 |
| 圧の強さ | 体重圧で痛気持ち良い圧。ヒアリングすること。 |
| 圧の深さ | ジワーっと来る圧でしっかり系で良い。 |
| 押す時間 | 持続圧が圧倒的に好まれる。5秒圧 |
施術体勢と支持手の使い方
天柱穴の指圧で安定した圧を入れるには、セラピスト自身の体勢と支持手の使い方がとても重要です。
支持手とは、施術している手の反対側の手のこと。
不安定な姿勢のまま指だけで押そうとすると、圧が浅くなったり、逆に力任せになってしまい、
天柱穴を捉えられずらいです。その目安が「押しにくい」
お客さんもリラックスしづらくなります。
座位でもうつ伏せでも、「自分の体重を指先に落とす」形をイメージし、支持手はお客さんの肩に沿えるか、
施術ベッドに添えてみてください。天柱穴が捉えやすくなりますよ。
- 自分の肘を軽く曲げ、脇を締めて体幹から圧を伝える。
- 反対の手(支持手)でお客さんの肩部分にそっと支え、または施術ベッドの端に置く。
- 施術ベッドの高さを調整し、自分の肩がすくまない位置で施術する。
- 指先だけで押さず、前腕〜体幹で支えるイメージを持つ。
お客さんの反応から圧の強さを捉える
圧の強さは、「自分がどれだけ押しているか」ではなく、「お客さんがどう感じているか」で判断していきましょう。
天柱穴は敏感なエリアなので、圧を入れたらヒアリングしてください。「強さ大丈夫でしょうか?」です。細かく調整していきましょう。
| お客さんの反応 | 圧の調整の目安 |
|---|---|
| お客さんがむしろ「強い」と言ってくる | すぐに1〜2段階弱める。(当たり前か。。。) |
| 息を止めるサイン | 無意識に力んでいるサイン。圧を緩めつつ「強さどうでしょうか?」 |
| 「痛気持ちいい」と表情が緩む | 適圧の目安。しばらく同じ強さと方向をキープ。 |
| 「何も感じない」 | やや弱すぎるか、ポイントから外れている。位置と方向を再確認。 |
| 「そこ効くねー」 | 良い圧加減です。何回も押してOK |
施術後の変化のチェックポイント
天柱穴に的確に圧が入り、ほぐれてくるとお客さんの肩こりはラクになります。
そのサインを下記に記します。こ
頸部の可動域制限から見る指圧をかける筋肉名
天柱穴周辺を触る前に、首全体の状態を軽く評価しておくと、どこを重点的にほぐすべきかの目安にもなります。
これは甲地の施術データをお伝えさせて頂くので指圧の基本ではなく、あくまで参考にしてください。
下記、図にしてみました。
| チェック項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 頸椎屈曲(うつむく) | 首の後ろの張り感があれば確実に天柱〜後頭下筋群。 |
| 頸椎伸展(見上げる) | 可動域制限があれば天柱穴・胸鎖乳突筋、大胸筋。 |
| 頸椎回旋 | 天柱穴・上部僧帽筋・肩甲挙筋。 |
| 頸椎側屈 | 天柱穴・肩甲挙筋・斜角筋。 |
| 緊張性頭痛 | 天柱穴・上部僧帽筋・斜角筋。 |
天柱穴・後頭下筋群指圧に注意が必要なケース
天柱穴は肩こりや首凝り、頭痛ケアにとても有効ですが、
施術前の問診時に注意したい症状を下記に記しておきます。
- 高血圧・低血圧がコントロール不良、または当日体調不良の訴えがある。
- めまい・ふらつき・吐き気を現在感じている、または最近頻発している。
- 頸椎ヘルニア、脊髄疾患、重度の変形性頸椎症などの診断を受けている。
- 首を動かすと強いシビレや電撃痛が走る。
- 発熱、感染症、炎症性疾患が疑われる状態。
セラピストが身につけたい天柱穴の押し方の基本
天柱穴の効果をしっかり引き出すには、「どこを押すか」だけでなく、
「どうやって捉え、体重圧を伝えるか」という基礎オンリーです。
拇指の当て方が安定すると、少ない力でも深層まで届きやすくなり、施術結果が出ます。
ここでは、基本の圧の入れ方とリズムの作り方について整理していきます。
指の当て方と圧の入れ方
天柱穴には、基本的に両手の母指腹(親指の柔らかい面)を使ってアプローチします。
爪や骨ばった部分が当たるとお客さんが緊張してしまうため、「面」で支えながら「点」に圧を集中させるイメージが大切です。
どれくらいの強さで、どのように圧を高めていくかの目安を、表にまとめます。
| ステップ | 圧の入れ方のポイント |
|---|---|
| ① セット | 拇指指腹部分を横向きにすると捉えやすい。 思ったより頸椎に近い。頸椎に近い溝(凹み)にセット。 |
| ② プレッシャー | 肘は少し曲げる。圧の方向は斜め上。 |
| ③ キープ | ここは絶対「持続圧」にしてください。断然緩みやすい。 |
| ④ リリース | 一気に離さず、手の甲側に圧を抜く。 |
| ⑤ 休息 | 次の圧まで1〜2秒おき、天柱穴2~3セット繰り返す。 |
症状別に活かす天柱穴の捉え方と施術法
天柱穴をほぐすとお客さんの持つ症状に万能に働くんです。
マジで重要。
下記に症状に関してのアプローチを記しますね。
緊張性頭痛へのアプローチ指圧のポイント
天柱穴は、緊張型頭痛や、首こりからくる頭の重だるさに対して特に有効とされています。
頭痛が強いお客さんには、天柱穴をメインに後頭下筋群を充分に時間をかけて緩めてみてください。
左右両方をしっかりと施術する。仰臥位(仰向け)でも同様です。
こめかみ部分がズキズキするという場合も、リラクゼーションですとこめかみを揉捏系の手技をやりますが
正直まったく原因は別のところにあるので改善はしません。
むしろ、、、そうです。天柱穴です。しつこいですね~
- 事前に頭痛の種類(締めつけ感・ズキズキ・片側など)を聞いておく。
- 天柱穴だけでなく、その周囲の筋(僧帽筋上部、頭板状筋)も指圧でほぐす。
眼精疲労へのアプローチのポイント
長時間のPC作業やスマホ使用で目が疲れているお客さんは、天柱穴から後頭下筋群にかけての緊張がとても強いことが多く見られます。
ここが硬くなると、目の奥の重さやピントの合いづらさにつながりやすいため、天柱穴を起点に、
後頭骨の下縁に沿っての施術法が有効です。
指圧だけでなく、持続圧と軽いストレッチを組み合わせると、目のスッキリ感が出やすくなりますので組み込んでやってみてください。
| 施術の流れ | ポイント |
|---|---|
| ① 天柱穴指圧 | 結局ここがメイン。 |
| ② 後頭下筋群・風池穴・完骨穴 | 拇指を少しずつ外側(耳の方)へ移動。完骨穴向かうにつれ圧は弱く。 |
| ③ 軽い首のストレッチ | 首に負担のない範囲で。 |
| ④ 肩甲骨内側縁(菱形筋) | 菱形筋も眼精疲労に関与する筋肉 |
天柱穴の触察法と押し方を施術に落とし込む実践的な手順
ここまで学んだ天柱穴の触察法と圧の入れ方を、実際の施術の流れの中でどう組み立てるか?
どう落とし込むかの作業が必要ですよね。
またその落とし込みが上手く行くと良い反応が得られるのでセラピストとしての自信につながります。
「触察 → 基本の指圧 → 症状別の応用 → 良い結果→ 良い反応」という一連のステップを、
自分なりのルーティンとして持っておくと、毎回の施術で迷いが少なくなり、
お客さんにも安心して身を任せてもらいやすくなります。
天柱穴は、小さなポイントですが、首こり・肩こり・頭痛・眼精疲労など、多くの不調に関わる大切なエリアです。
圧の入れ方や指圧の方向、持続時間を丁寧にコントロールすることで、
お客さんの負担を減らしながら施術で良い結果を引き出しやすくなります。
頸部の可動域チェックや禁忌の評価を行うことも、安全な指圧には欠かせません。
天柱穴は単なる肩こりポイントではなく、自律神経や眼精疲労にも関わる重要なツボです。
体勢づくりと支持手の安定、反応を確認するコミュニケーションを積み重ね、日々の施術で精度を高めていきましょう。
最後までお読み下さりありがとうございます。
甲地直矢
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