セラピスト必見|上腕二頭筋が緩む指圧ポイントと押し方のコツ
指圧セミナーを主催させていただいております甲地直矢です。

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デスクワークやスマホ操作の増加により、腕の疲労や肩こりを訴えるお客さんは年々増えています。
その背景で見落とされがちなのが「上腕二頭筋」の硬さです。
本記事では、上腕二頭筋が緩む指圧ポイントと押し方のコツを、解剖学と触診の基礎から丁寧に解説します。
起始・筋腹・停止部それぞれの正確な探し方や、拇指圧の方向、施術者とお客さん双方がラクな体勢、肩・肘関節のポジショニングまで網羅。
明日からの施術で、上腕二頭筋へのアプローチを「なんとなく」から「狙って緩める」技術へと変えていきましょう。
上腕二頭筋が緩む指圧ポイントと押し方のコツ
上腕二頭筋は「力こぶ」の筋肉なんですね。
日常生活でも施術でもよく使われる部位なので、硬くなりやすく、肩こりや腕のだるさにもつながりやすい場所なんです。
このページでは上腕二頭筋が緩む指圧ポイントと押し方のコツ」として、解剖学が苦手でもイメージしやすいように、触り方・押し方を丁寧に言葉でお伝えしていきますね。
自信がないと感じている方でも「これならできそう」と思える内容にしていきます。
上腕二頭筋が硬くなる原因
上腕二頭筋が硬くなる大きな理由は「使いすぎ」と「同じ姿勢での力み」なんですね。
例えば長時間のスマホ操作やパソコン作業、重い荷物を持つ習慣、デスクで肘をついて頭を支えるクセなどで、じわじわと緊張が蓄積します。
また、トレーニングでの腕立て伏せやダンベルカールなども、フォームが崩れていると上腕二頭筋だけに負担が偏りやすいんです。
精神的なストレスで肩をすくめる姿勢が続くことでも、二頭筋が防御反応として固まってしまうこともありますね。
こうした背景をイメージしながら触れると、施術の言葉がけも自然と変わっていくんです。
上腕二頭筋の解剖
上腕二頭筋は、その名のとおり「二つの頭」を持つ筋肉なんですね。

肩甲骨から始まり、前腕の骨につながっていて、肘を曲げたり、手のひらを上に向ける動き(回外)に大きく関わっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 起始(きし) | 短頭:烏口突起(うこうとっき)/長頭:関節上結節(かんせつじょうけっせつ) |
| 停止 | 橈骨粗面(とうこつそめん)、上腕二頭筋腱膜 |
| 主な作用 | 肘関節屈曲、前腕回外、肩関節屈曲の補助 |
| 触れやすい部位 | 力こぶとして盛り上がる筋腹と、肘の少し上の腱部 |
構造を完璧に覚えなくても「肩から肘に向かって、表側を斜めに走る筋肉なんだな」とイメージできれば十分なんです。
上腕二頭筋が硬くなると出やすい症状名
上腕二頭筋が硬くなっているお客さんは、単なる「腕の張り」だけでなく、いくつか特徴的な症状を訴えやすいんですね。
痛みの場所がはっきりしないことも多く、「なんとなくだるい」「重い」という表現をされやすいのもポイントです。
- 前腕〜肘の前側にかけてのだるさ・重さ
- 肘の曲げ伸ばしでの違和感(上腕二頭筋腱炎様の症状)
- 荷物を持つときの腕の疲労感の早さ
- 肩を前に上げるときのつっぱり感
- 夜、横向きで寝たときの腕のうずくような痛み
こうした訴えがあったら「上腕二頭筋も関係しているかもしれない」と考えて、指圧ポイントを丁寧に探していきたいところです。
上腕二頭筋が硬くなると見える姿勢の変化
上腕二頭筋が硬くなると、実は腕だけでなく姿勢にもサインが出るんですね。
まず分かりやすいのが「肩が少し前に入る」ことです。
特にデスクワークの方では、胸の筋肉とセットで上腕二頭筋も短縮し、巻き肩の一部として関わってきます。
また、立位で自然に立ってもらったときに、手の甲が前を向きやすく、手のひらが内側・後ろ側に入りやすい姿勢になっていることも多いんです。
これは前腕が内側にねじれてしまっているサインで、上腕二頭筋がうまく伸びていない状態なんですね。
こうした観察ポイントを持っておくと、「ここを緩めたら楽になりそうだな」と施術の狙いが立てやすくなります。
上腕二頭筋がほぐれると分かる姿勢の変化
上腕二頭筋が柔らかくなってくると、姿勢にも小さな変化が出てくるんですね。
施術前後で立ってもらうと、肩の位置が少しだけ後ろに戻り、胸が開きやすくなる方が多いです。
- 自然立位で、肩の力みが抜けて下にストンと落ちる感じが出る
- 手のひらがやや前を向きやすくなる(前腕のねじれが減る)
- 腕を前方や横方向に上げる動きがスムーズになる
- 肘を曲げたときのつっぱり感や不安感が軽減する
小さな変化でも「今のは上腕二頭筋が緩んだから出た変化なんですよ」とお客さんにフィードバックできると、施術への信頼にもつながるんですね。
腕の疲労と上腕二頭筋の関係性
腕の疲労感と聞くと、前腕の筋肉だけをイメージしがちですが、上腕二頭筋もかなり深く関わっているんですね。
特に、ものを「持ち上げる」「引き寄せる」動きのたびに上腕二頭筋は働いていて、休む時間が少ない筋肉でもあります。
| 動作 | 上腕二頭筋への負担 |
|---|---|
| 長時間のスマホ操作 | 肘を曲げて端末を支える姿勢で持続的収縮 |
| 買い物袋を持つ | 荷重に抗して肘を曲げる力が常に必要 |
| パソコン作業 | 肘を曲げたまま固定し、微妙な緊張が続く |
| スポーツ(テニス等) | ラケットを握り、振るたびに肘屈曲の負荷 |
腕の疲労を訴えるお客さんには、前腕だけでなく「力こぶ側」も必ずチェックする習慣をつけると、施術の精度が一気に上がるんです。
上腕二頭筋に対する指圧ポイントの正確な探し方
上腕二頭筋をゆるめるには、ただ何となく押すのではなく「起始・筋腹・停止」を意識した拇指圧が大切なんですね。
ここでは難しい専門用語をできるだけ噛み砕きながら、指圧ポイントの探し方を具体的にお伝えしていきます。
位置がイメージできるようになると、触診の精度がグッと上がって、拇指圧の効果も出やすくなります。
少しずつ、一緒に確認していきましょう。
起始部の正しい触診法

起始部とは、上腕二頭筋が肩甲骨から始まる付け根なんですね。
短頭は烏口突起、長頭は関節上結節という場所から始まりますが、セラピストとしては「肩の前側のやや内側あたり」とイメージできれば十分です。
- お客さんの腕を軽くダランと下ろしてもらう
- 肩の前面で、鎖骨の少し下あたりを指で軽くなぞる
- 肘を曲げてもらい、力こぶを作ってもらう
- 力こぶの上端をたどり、肩に近づけたあたりに起始部を感じる
強く探ろうとせず、皮膚の下で「細いひも」が動く感覚を優しく追いかけるようにすると、怖さも減って触診しやすくなるんです。
筋腹の正しい触診法
筋腹は、いわゆる「力こぶ」として盛り上がる部分なんですね。
ここはセラピストにとっても触り慣れておきたい場所で、指圧のメインポイントにもなりやすいところです。
| ステップ | 触診のポイント |
|---|---|
| 1. 力こぶを作ってもらう | 肘を曲げて軽く力を入れてもらい、盛り上がる部分を確認 |
| 2. 力を抜いてもらう | その状態で同じ位置を優しくつまむように触る |
| 3. 外側・内側を比較 | 内側が短頭、外側が長頭というイメージで太さや硬さを感じ分ける |
| 4. 圧痛点を探す | お客さんの表情を見ながら、コリコリするポイントを丁寧にチェック |
筋腹は、拇指圧の角度を少し変えるだけで、お客さんの感じ方が大きく変わる部位でもあるんですね。
停止部の正しい触診法
停止部は、肘の少し上で腱になって橈骨に付くあたりの部分なんですね。
ここは筋腹よりも少し硬く細い「スジ」のように感じられるので、触診の練習にもとても向いています。
- お客さんの肘を曲げた状態で、肘のシワの少し上を触る
- 指先で軽く左右に揺らし、コリッとした細いスジを探す
- 手のひらを上・下にゆっくり回外・回内してもらい、動くスジを確認する
- 痛みが出やすいので、圧はごく軽く、様子を聞きながら行う
停止部は上腕二頭筋腱炎のポイントにもなりやすいので、丁寧に位置を把握しておくと、臨床でとても役立つんです。
上腕二頭筋が緩む指圧の具体的な押し方のコツ
指圧の効果を高めるには「どこを押すか」に加えて「どう押すか」がとても大事なんですね。
特に拇指圧での圧の方向や強さ、指の当て方を工夫することで、同じポイントでもお客さんの受ける心地よさが大きく変わってきます。
ここからは、上腕二頭筋に対する拇指圧の基本的な押し方のコツを、やさしく分かりやすくお伝えしていきますね。
ちょっとした工夫で、施術に自信が持てるような感覚も育っていきます。
上腕二頭筋の拇指圧ポイント指の当て方
指の当て方は「面でとらえる」イメージが大切。
拇指の先だけでグッと押してしまうと、お客さんには刺さるような痛みになりやすいので、母指球のふくらみも一緒に使うつもりで、優しく包み込むように当てていきます。
| ポイント | 意識すること |
|---|---|
| 爪を立てない | 拇指の腹全体を使い、爪先は肌から浮かせるイメージ |
| 第一関節をロックしない | 少し曲げてクッションを作り、圧がやわらかく伝わるようにする |
| 支える指を活用 | 反対の手や他の指で拇指を支え、安定した圧を保つ |
| 圧の入り始めをゆっくり | いきなり深く押さず、皮膚→筋膜→筋肉へと段階的に沈める |
「やさしく、でも芯に届く」感覚を大事にすると、上腕二頭筋も素直に緩んでくれるんです。
拇指圧の方向
拇指圧の方向は、上腕二頭筋の走行に沿って「骨に向かって斜めに」がおすすめ。
真下に垂直に押してしまうと、表面だけ痛くて深部には届きにくいことが多いので、少し角度をつけるイメージが大切です。
- お客さんの体幹側(内側)から外側の骨(上腕骨)に向けて、斜めに圧を入れる
- 圧の深さは「6〜7割くらい」でとどめ、息を合わせてじわっと沈める
- 止める・待つ・ゆっくり抜く、の3段階を意識する
- 痛みが強い場合は圧の方向を少し変えて、筋肉に沿うように調整する
方向を少し変えるだけで「さっきより楽です」と言ってもらえることも多いので、怖がらずに微調整しながらベストな角度を探していくといいです。
上腕二頭筋を施術する体勢
セラピストの体勢が安定していないと、どうしても指に力が入りすぎて、拇指圧も硬くなりやすいんですね。
上腕二頭筋を施術するときは、セラピスト自身がラクでいられる姿勢を先に作ることがとても大切です。
- ベッドの高さは、お客さんの上腕が自分のみぞおち〜へそあたりに来るくらいに調整する
- 足幅は肩幅程度に開き、片足を半歩前に出して重心移動しやすくする
- 腕の力ではなく、体重を乗せるイメージで拇指圧を行う
- お客さんの腕はタオルで軽く支え、セラピストも前かがみになりすぎないよう注意する
自分がラクな姿勢だと、自然と圧もやわらかく安定してくるので、自信のない方ほど体勢づくりから丁寧に意識してみるといいですね。
上腕二頭筋の指圧効果を高める実践テクニック
上腕二頭筋を単体でほぐすだけでも効果はありますが、肩関節や肘関節のポジショニングを工夫すると、少ない力でもグッと緩みやすくなるんです。
ちょっとした角度の違いで、筋肉の伸び方やリラックス度が変わってくるのが面白いところです。
ここでは、日々の施術にすぐ取り入れられる「実践テクニック」をお伝えしていきます。
難しいことはしなくても、「置き方」「支え方」を丁寧にするだけで、お客さんの体感は大きく変わってくるんですね。
お客さんの肩関節のポジショニング
肩関節の角度は、上腕二頭筋の緊張具合を大きく左右します。
肩を少し前に出すのか、後ろに引くのか、あるいはニュートラルに保つのかで、拇指圧の入りやすさも変わってきます。
| ポジション | ねらい |
|---|---|
| 肩を軽く前方屈曲(約30度) | 上腕二頭筋を軽くたるませ、痛みの少ない状態で指圧しやすくする |
| 肩をやや外転(約30度) | 筋腹を表面に近づけ、拇指圧が届きやすい状態をつくる |
| 肩をニュートラル | お客さんが一番リラックスしやすい姿勢で、全体をならすときに使う |
| 肩をやや後方に引く | 胸筋や前肩も意識した、姿勢改善をねらうときに活用 |
お客さんごとに一番落ち着く位置が違うので、表情や呼吸を見ながら「この角度はどうですか?」と対話しつつ決めていくと安心です。
お客さんの肘関節のポジショニング
肘関節の角度は、上腕二頭筋の「ゆるみ具合」を調整するスイッチのような役割があるんですね。
まっすぐ伸ばすと二頭筋は伸ばされ、曲げるとたるむ、というシンプルな関係をイメージしておくと分かりやすくなります。
- 拇指圧の最初は、肘を軽く曲げた「少し緩んだ状態」から始める
- 慣れてきたら、肘を少しずつ伸ばしながら、二頭筋の伸び具合を一緒に感じてもらう
- 痛みが出やすいお客さんには、曲げ角度を大きくして、よりたるませた状態で行う
- 施術の最後に、肘の曲げ伸ばしをゆっくり誘導し、血流を促して終える
肘の角度を変えながら指圧すると、お客さん自身も「ここが張っていたんだ」と自覚しやすくなるので、セルフケアの説明もしやすくなるんですね。
他部位との連動アプローチ
上腕二頭筋は、単独で働いているわけではなく、胸の筋肉や前腕、さらには肩甲骨周りとも密接につながっているんですね。
ですから、二頭筋だけをほぐすよりも、関連する部位とセットでアプローチした方が、腕全体の軽さが出やすくなります。
| 連動部位 | アプローチのポイント |
|---|---|
| 大胸筋(胸の前側) | 巻き肩改善をねらい、上腕二頭筋指圧の前後に軽くストレッチや拇指圧 |
| 前腕屈筋群 | 手首〜前腕内側のコリをゆるめ、腕全体の血流を促す |
| 僧帽筋上部〜肩甲骨内側 | 肩のすくみを軽減し、上腕への負担を減らす |
| 広背筋・大円筋 | 引き動作で酷使される筋群としてセットでチェックする |
「腕がつらいお客さんには、胸と肩甲骨も一緒に見る」という意識を持つだけで、施術の組み立てに自信が持てるようになっていきます。
上部僧帽筋のほぐし方記事⇒https://qr.paps.jp/B9IFz
上腕二頭筋への指圧を施術で生かすための活用ポイント
上腕二頭筋の指圧は、腕や肩だけでなく、姿勢改善や全身のリラクゼーションにもつながる大事なパーツなんですね。
施術では「腕が疲れやすい」「荷物を持つとつらい」「デスクワークで肩が重い」と訴えるお客さんに、積極的に取り入れていきたいところです。
施術中は、単に拇指圧をするだけでなく、「今ここを緩めることで、どんな動きが楽になるのか」を一緒に確認しながら進めていくと、お客さんの満足度も高まりやすくなります。
自信がないと感じているセラピストさんも、今回の上腕二頭筋が緩む指圧ポイントと押し方のコツ」をきっかけに、まずは一つの手順からでいいので、日々の施術にそっと取り入れてみてくださいね。
本記事では上腕二頭筋が緩む指圧ポイントと押し方のコツ」として、上腕二頭筋の解剖、硬くなる原因、姿勢変化から、臨床に応用しやすい指圧アプローチまで整理しました。
起始部・筋腹・停止部を正確に触診し、ポイントを外さない拇指圧を行うことが、筋緊張の軽減と腕の疲労の改善につながります。
お客さんの肩関節・肘関節のポジショニングを工夫すれば、少ない力で効率的に上腕二頭筋を緩めることが可能です。
頚部や前腕など他部位との連動アプローチも組み合わせることで、姿勢改善や症状の軽減がより明確に感じられます。
日々の施術で本記事のポイントを確認しながら実践し、上腕二頭筋への指圧効果を高めていきましょう。
甲地直矢
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