指圧揉みほぐしセラピストの猫背施術法|うつ伏せ~仰向けの施術法を解説
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デスクワークやスマホ時間が増え、「猫背が気になる」と来店されるお客さんは年々増えています。
しかし同じ猫背でも、タイプや筋緊張のパターンは人それぞれ。
本記事では、指圧揉みほぐしセラピストの猫背施術法の施術法を解説しながら、立位・座位での姿勢評価から、筋肉名・可動域チェックのポイントまでを詳しく整理します。
うつ伏せでの拇指圧による背面アプローチから、仰向けでの胸・首まわりの拇指を使った繊細な調整まで。
現場でそのまま使える手順と考え方を、体位変換や仕上げの流れとともに具体的に見ていきましょう。
指圧揉みほぐしセラピストによる猫背施術法
指圧揉みほぐしセラピストとして猫背にアプローチするとき、うつ伏せだけ、仰向けだけの単発の施術だと変化が安定しにくいです。
うつ伏せで背中~肩甲骨まわりの緊張をゆるめ、仰向けで胸や首まわりを開いていくと、丸くなった背中が無理なく起きやすくなります。
ここでは、拇指圧(親指での指圧)を中心に、施術に自信が持てないセラピストさんでも「この順番でやれば大きく外さない」という流れを、体位変換と仕上げまで含めて解説していきます。
猫背のタイプと姿勢評価
猫背といっても、お客さんによってパターンが違うんです。
大きく分けると、背中全体が丸くなる「円背型」、肩だけ前に入る「巻き肩型」、頭が前に出る「頭前方位型」、骨盤が後ろに倒れて腰が丸くなる「骨盤後傾型」などがあります。
セラピストとしては「どこが一番つぶれているか」を見るのがコツで、背中なのか、胸なのか、首なのか、骨盤なのかによって施術のポイントが変わってきます。
まずは正面・側面・後ろから全体を眺めて、背骨のカーブ、肩の位置、耳と肩・骨盤のラインを、ざっくり評価していく姿勢評価が大事なんですね。
問診で確認すべき症状
問診では、ただ「猫背が気になるんです」で終わらせないのがポイント。
日常生活で困っていることや、痛み・コリ・しびれの有無を具体的に聞いていくと、どの筋肉に負担がかかっているのかイメージしやすくなります。
また、長時間のデスクワークやスマホ時間、睡眠姿勢(うつ伏せ寝・横向き寝)などの習慣も、猫背の原因としてとても重要なんですね。
施術前にしっかり聞いておくことで、拇指圧の強さや、うつ伏せ・仰向けの時間配分も決めやすくなります。
- 今一番つらい場所(首・肩・背中・腰・頭痛など)
- つらくなる時間帯やシチュエーション(仕事中・朝起きたときなど)
- デスクワーク時間・スマホ時間・運動習慣
- 既往歴(ヘルニア・側弯症・骨折歴など)
- 強さの好み(ソフト/しっかりめ)と指圧が苦手な部位
立位と座位での猫背チェック
姿勢チェックは、立位と座位の両方で見ると、猫背のクセが分かりやすくなります。
立位では、横から見て「耳-肩-大転子(股関節の出っ張り)-膝-くるぶし」がどれくらい一直線からズレているかを観察します。

頭が前に出ていたり、肩が前に落ちていたり、骨盤が後ろに倒れていると、猫背タイプのヒントになります。
座位では、椅子に浅く・深く座ってもらい、骨盤の立ちやすさ、肩や首の緊張の出方をチェックします。
背もたれに頼らないと座れない方は、体幹や骨盤周りの筋力・柔軟性が落ちているサインなんですね。
筋緊張している筋肉名と可動域チェックの部位名
猫背のお客さんでは、決まって同じような部位に筋緊張が出やすいんです。
筋肉の名前が難しく感じるかもしれませんが、「どこが硬くなりやすいか」だけでも押さえておくと、指圧揉みほぐしの精度が上がります。
可動域チェックもすべて完璧にやろうとしなくてよくて、「この部位は動きが出にくい」「ここはつっぱる」という大まかな確認で大丈夫なんです。
| 筋緊張が出やすい筋肉名 | 主な可動域チェック部位 |
|---|---|
| 僧帽筋上部・肩甲挙筋 | 頸部の前後屈・側屈・回旋 |
| 大胸筋・小胸筋 | 肩関節の外転・水平外転(胸を開く動き) |
| 広背筋・脊柱起立筋 | 胸椎の伸展(背すじを伸ばす動き) |
| 大臀筋・ハムストリングス | 股関節の前屈(前屈での腰・もも裏のつっぱり) |
猫背に関与する筋肉名の解剖
猫背に関わる代表的な筋肉を、ざっくりイメージで理解しておくと、拇指圧の当て方がはっきりしてきます。
たとえば「僧帽筋」は首の付け根から肩、背中の上部まで広がるマントのような筋肉、「大胸筋」は胸板をつくる分厚い筋肉、「小胸筋」は大胸筋の下で肩甲骨を前に引き寄せる小さいけれど強力な筋肉です。
それに対して、肩甲骨を内側に寄せて胸を開く「菱形筋」、背骨を支えている「脊柱起立筋」、お腹側で姿勢を支える「腹直筋・腹斜筋」などがバランスを取っているんですね。
「この筋肉が縮んで、こちらが伸ばされている」というイメージを持つだけでも、施術の狙いがクリアになってきます。
猫背に関与する筋肉名と繋がっている筋肉名
筋肉は一つだけで働いているわけではなく、筋膜や腱を通して全身でつながっているんです。
だから、猫背改善を考えるときも「胸だけ」「背中だけ」ではなく、連動している筋肉を意識すると効果が出やすくなります。
とくに、背面では足裏からふくらはぎ、ハムストリングス、脊柱起立筋、後頭部までが一本のラインのようにつながる「筋膜ライン」の考え方が有名なんです。
| 主な猫背関連筋 | よく一緒に硬くなる/連動する筋 |
|---|---|
| 大胸筋・小胸筋 | 上腕二頭筋、前鋸筋、胸鎖乳突筋 |
| 僧帽筋上部・肩甲挙筋 | 板状筋、胸鎖乳突筋、側頭筋 |
| 菱形筋・中部僧帽筋 | 広背筋、棘下筋、三角筋後部 |
| 脊柱起立筋 | 大臀筋、ハムストリングス、腓腹筋 |
うつ伏せ姿勢で行う猫背への指圧揉みほぐし施術
うつ伏せでの施術は、猫背でガチガチになりやすい背面を、安心してしっかりゆるめられる時間。
まずはお客さんにリラックスしてもらい、呼吸が深くなるような拇指圧から始めていくと、その後の肩甲骨まわりの揉みほぐしがスムーズに入っていきます。
ここでは、うつ伏せでの基本ポジションと、筋肉名を意識しながらの猫背施術法を解説していきます。
うつ伏せでの基本ポジション
うつ伏せ姿勢づくりは、猫背施術の土台。
顔まわりや腰が苦しい姿勢だと、どんなに上手に拇指圧しても、お客さんの身体は力が抜けません。
まずは顔枕やタオルで首の角度を調整し、顎が少し引けた状態で首の後ろがつっぱらないようにします。
胸が苦しそうな方は、胸の下に薄めのタオルを入れて圧迫を減らし、腰が反りやすい方には下腹部にクッションを入れて、腰椎の反りをやわらげるのがコツ。
腕は、楽であれば体側か、やや「W」の字になるように肘を軽く曲げて配置します。
施術する筋肉名と指圧施術の順番
うつ伏せでの猫背施術は、「広いところから、細かいところへ」「深部に行く前に表層をゆるめる」順番を意識すると組み立てやすいんですね。
施術に自信がないときほど、順番をパターン化しておくと迷いが減ります。
ここでは、代表的な筋肉名と指圧の流れを、背面全体から肩甲骨まわりへとつなげる形で整理してみます。
| 大まかな順番 | 主に狙う筋肉 | ポイント |
|---|---|---|
| ①腰背部の広い圧 | 広背筋・脊柱起立筋 | 掌圧から始め、拇指圧は浅めに慣らす |
| ②肩甲骨内側~背中上部 | 僧帽筋中部・菱形筋 | 背骨から肩甲骨内側縁に向けてライン状に圧 |
| ③首肩まわり | 僧帽筋上部・肩甲挙筋 | 強く押し込みすぎず、呼吸に合わせて圧を乗せる |
| ④必要に応じて臀部 | 大臀筋・中臀筋 | 腰とのつながりを意識して仕上げる |
肩甲骨まわりの揉みほぐしポイント
肩甲骨まわりは、猫背施術の「メイン会場」のような場所なんですね。

ここがゆるんでくると、自然と胸が開きやすくなり、肩が後ろに戻りやすくなります。
いきなり強い拇指圧で攻めるのではなく、まずは肩甲骨の内側から外側の輪郭を、優しくなぞりながら確認するイメージです。
そのうえで、菱形筋や僧帽筋中部に対して、背骨寄りから肩甲骨に向かって、ゆっくりと拇指を沈めていきます。
- まずは肩甲骨内側縁に沿って、上から下へ拇指圧でスキャンする。
- 硬結(コリの芯)があるところは、少し長めに圧をキープしてゆっくり離す。
- 肩甲骨の上角・下角は痛みが出やすいので、圧の方向を浅め・斜めにする。
- お客さんの呼吸に合わせ、吐く息で少し深く沈め、吸う息で抜くイメージ。
仰向け姿勢で行う猫背への指圧揉みほぐし施術
仰向けでの施術は、うつ伏せでゆるめた背面に対して、前側からバランスを整えていく大事な時間なんです。
猫背では、胸や首の前面が縮こまりやすくなっているので、ここをやさしく開いてあげると、背中側の緩みがさらに活きてきます。
拇指圧はもちろん、手の平や指腹を使ったソフトなアプローチも組み合わせながら、仰向けでの頭と首のポジション調整、胸まわり、首・肩前面の揉みほぐしへとつなげていきます。
仰向けでの頭と首のポジション
仰向けに体位変換したら、まず最初に確認したいのが頭と首のポジションです。
枕が高すぎると首が前に折れてしまい、猫背を強調する角度になってしまいます。
逆に低すぎると、首の後ろがつっぱって緊張しやすいので、お客さんの「ここが楽です」という感覚を聞きながら、タオルの高さを微調整していきます。
理想は、耳たぶと肩が横から見て一直線に近づくような位置で、顎が少しだけ引けたニュートラルポジション。
頭を両手でそっと包み、後頭部から頸部を支えるように軽く牽引するだけでも、首肩の緊張がふっと抜けて、施術が入りやすくなります。
胸まわりへの指圧の手順
胸まわりは、猫背で最も縮こまりやすい前面のポイントです。
大胸筋・小胸筋が前に引っ張る力を弱めてあげると、肩が自然に後ろへ戻りやすくなります。
ただし、胸部はデリケートなエリアなので、お客さんへの声かけやタオルワークを丁寧に行い、安心してもらいながら拇指圧や掌圧を使っていきます。
| ステップ | 狙う部位・筋肉 | ポイント |
|---|---|---|
| ①鎖骨の下をゆるめる | 大胸筋上部線維 | 鎖骨のすぐ下を、外側から内側へ向けて軽い拇指圧 |
| ②胸の外側~脇前方 | 大胸筋全体・小胸筋 | タオル越しに掌圧で、呼吸に合わせて圧を乗せる |
| ③肋骨に沿ったストレッチ | 肋間筋・前鋸筋 | 腕を少し開き、肋骨に沿って軽く押し広げるように |
首と肩前面の揉みほぐし
首と肩の前面は、スマホやデスクワークで特に負担がかかりやすく、猫背のお客さんではほとんどの方が縮こまっているエリアです。
胸鎖乳突筋(耳の後ろから鎖骨に向かう筋)、斜角筋群(首の横)などが硬くなると、頭が前に引かれやすくなります。
ここをやさしく揉みほぐすことで、うつ伏せでゆるめた僧帽筋や肩甲骨まわりとのバランスが整ってきます。
いきなり強くつまんだりせず、指腹で筋の走行をなぞるように、痛気持ちいい範囲の圧で行うのがコツなんです。
- まずは鎖骨の上のくぼみを、指腹で軽くなでるようにさすり、緊張を確認する。
- 胸鎖乳突筋をつまみすぎず、指の腹で両側から軽く挟み、上下方向に小さく揺らす。
- 肩の前面(三角筋前部~大胸筋上部)は、円を描くようにやさしく揉みほぐす。
- 首周りの施術中は、こまめに「圧は大丈夫ですか」と声をかけて安心してもらう。
うつ伏せと仰向けをつなぐ体位変換と仕上げの流れ
うつ伏せと仰向けの間の「体位変換」は、つい流れ作業になりがちですが、実はとても大切な時間なんです。
ここでお客さんに安心して動いてもらえるかどうかで、その後のリラックス度合いが変わってきます。
また、施術の最後には全身バランスを整え、指圧揉みほぐしセラピストとしての猫背改善施術の成果を一緒に確認するプロセスも大事なんです。
体位変換時の声かけと介助
体位変換のとき、お客さんが「どう動けばいいか分からない」「途中で腰が痛くなりそう」と不安になりやすいです。
そこで、セラピスト側から一つ一つ動きをガイドしてあげると、とても安心してもらえます。
特に、腰痛や肩の可動域制限があるお客さんでは、無理なく転がれるように、クッションやタオルの位置をあらかじめ整えておくといいんです。
- 「今から仰向けになっていただきますね」と、これからすることを先に伝える。
- 「まずは顔を横に向けてから、ゆっくり右(左)向きになりましょう」と順番を具体的に。
- 必要に応じて、肩や骨盤に軽く手を添えて、回転をサポートする。
- 仰向けになったあと、「首や腰は苦しくないですか」と必ず確認する。
全身バランスの最終調整
仕上げの段階では、細かくほぐすというより「全身のつながり」を整えるイメージが大切。
うつ伏せで背面、仰向けで前面を施術したあと、最後に全体のバランスを軽く整えることで、身体が新しい姿勢を受け入れやすくなります。
ここでは、頭から足先までを大まかに確認し、左右差や力みが残っているところを、ソフトな拇指圧や掌圧でなじませていきます。
| チェック部位 | 調整のポイント |
|---|---|
| 首~肩 | 左右の高さや力みの差を確認し、軽い牽引や揺らしでリセット |
| 胸・肋骨 | 呼吸の広がりを見ながら、手の平で包むようにソフトに圧 |
| 骨盤周り | 左右の開きやすさを見て、腰・臀部を軽く押さえる程度 |
| 脚全体 | 足首のゆらしや、大腿部への軽い圧で全身の連動を整える |
施術直後の姿勢確認
施術が終わったら、お客さん自身に変化を感じてもらうために、簡単な姿勢確認を一緒に行うのがおすすめ。
最初に行った立位・座位でのチェックを思い出しながら、「今はどんな感じか」を比べてみます。
ここで「背が伸びた感じがする」「肩が後ろに行きやすい」などの感想が聞けると、お客さんの満足度も高まり、セラピストとしての自信にもつながりますよね。
うまく変化が出ていないように感じても、「今日はここまでゆるんできているので、次回はこの続きをやっていきましょうね」と、プロセスとして説明してあげることが大切です。
- 立位で横から見て、頭の位置や肩の丸まり具合を一緒にチェックする。
- 腕を前後・横に上げてもらい、動かしやすさを確認する。
- 座位で楽に座れるか、背もたれなしでの座りやすさを聞いてみる。
- 感じた変化や、まだ気になる部分をお客さんの言葉で話してもらう。
指圧揉みほぐしセラピストが実践する猫背改善施術の全体像
ここまで見てきたように、猫背施術法の施術法を解説していくと、単なる「凝っているところを押す」から一歩進んだ、流れのある施術になっていくんですね。
うつ伏せで背面をゆるめ、仰向けで前面を開き、体位変換と仕上げで全身バランスを整え、最後に姿勢確認で変化を共有する。
この一連の流れを、自分なりの拇指の使い方や声かけと組み合わせていくと、猫背で悩むお客さんに、安心して任せてもらえるセラピストになっていけます。
最初から完璧を目指さなくて大丈夫なので、まずは「うつ伏せでここ」「仰向けでここ」と、ポイントを一つずつ取り入れて、少しずつ自分の猫背施術を育てていくイメージで続けていきたいですね。
本記事では、指圧揉みほぐしセラピストの猫背施術法を解説しながら、評価から仕上げまでの流れを整理しました。
猫背のタイプや姿勢評価、問診で押さえたいポイントを明確にすることで、お客さん一人ひとりに合ったアプローチが選択しやすくなります。
うつ伏せでは拇指圧を中心に背部や肩甲骨まわりの筋緊張をゆるめ、
仰向けでは胸まわりや首・肩前面を拇指で丁寧に解放していくことが重要です。
体位変換時の声かけや介助、施術直後の姿勢確認まで含めて設計することで、全身のバランス調整と猫背改善の両立が可能になります。
日々の施術に取り入れ、再現性の高い猫背ケアの構築に役立ててください。
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